SUBシステム(尿管バイパス手術)
SUB(Subcutaneous Ureteral Bypass)システムは、閉塞してしまった尿管をバイパスし、腎臓から膀胱へ直接尿を流すための機器です。
腎臓と膀胱をそれぞれチューブでつなぎ、皮下に設置したポートを介して管理を行います。これにより、詰まっている尿管を通さずに尿の流れを確保することが可能になります。


【適応】 尿管閉塞(特に猫)
【メリット】
・高い成功率で尿の流れを回復できる
・再閉塞のリスクが低い ⇨他の術式(尿管切開など)に比べると閉塞リスクは低い。
・長期的な腎機能の維持が期待できる
・術後の管理が比較的安定している
【合併症】
・ステントの閉塞(感染・出血により)
・システムの石灰化(24.2%)
・感染(30%)
【術後の管理】
SUBシステムは設置して終わりではなく、定期的なメンテナンスが非常に重要です。
これらを適切に行うことで、長期間にわたり良好な状態を維持することができます。
SUBシステムは、猫の尿管閉塞に対して非常に有効な外科治療の一つです。
【適応】
・全身状態が悪く、できるだけ麻酔時間を短くしたい場合
・尿管結石が複数存在している場合
・尿管の再建(吻合)が技術的に難しい場合
このような症例では、従来の手術と比較して安全性や成功率の面で大きなメリットが期待できます。
一方で、SUBシステムは体内にチューブやポートといった医療機器(異物)を設置する治療であるため、
・感染(尿路感染など)
・チューブ閉塞
・長期的な管理が必要
といったリスクも伴います。
そのため、SUBシステムを選択するかどうかは、
年齢・全身状態・腎機能・生活環境などを総合的に評価したうえで慎重に判断することが重要です。
当院では、それぞれの患者さんにとって最も負担が少なく、かつ効果的な治療をご提案できるよう、十分な説明と相談を行ったうえで治療方針を決定しています。
大切なご家族であるペットの命を守るため、最適な治療をご提案いたします。

